レンタルビデオ一刀両断
2006-08-23T01:43:04+09:00
movrev
借りたり買ったら損するビデオやDVDをブッた斬り! 逆に埋れてしまった傑作を発掘。DVDを借りる(買う)前の参考に。
Excite Blog
パパラッチ
http://movrev.exblog.jp/3133453/
2006-08-21T22:35:00+09:00
2006-08-23T01:43:04+09:00
2006-08-21T22:35:13+09:00
movrev
期待外れ
世に蔓延る悪質なパパラッチの実態を描いた作品。俳優、歌手、スポーツ選手、今やジャンルを問わず世界中の有名人が彼らの被害に遭い、平和な日常を踏み荒らされている。彼らの被写体としてはあまりにも程遠い人生を送っているだけに、感情移入するのは難しいが、それでも眉を顰めずにはいられない。「ここまでやるか!?」と疑いたくなるほどだが、おそらく事実なのだろう。
メル・ギブソンはじめ、友情出演した多くのハリウッドスター達がこの作品で訴えかけているのは、まさにそういった部分なので、ある意味で、この作品のメッセージは伝わっていると言える。彼らの日頃の鬱憤、恨み辛みが、ヒシヒシと感じられた。だからって、素直に面白かったと言えないのが残念だが。
予告編やあらすじを読んだだけで、おおかたのストーリーは想像できた。そして、ストーリーは想像通りに進んでいった。最後に一つくらい番狂わせを期待したが、やはり予想通りのラストだった。
主人公がパパラッチへの報復を決意した瞬間から、必要以上にド派手なドンパチが繰り広げられる有りがちな復讐劇が始まるのかと思いきや、パパラッチへの復讐は割と静かに淡々と進められ、サスペンス的な要素も多少含まれていたので、そこはまぁまぁ良かったか。しかし、それほどスカッと出来る映画でもなく、何とも言えない不愉快な後味も残るので、あまりオススメは出来ない。
それにしてもパパラッチ。寄生虫とは良く言ったものだ。けれど、自分もゴシップは好きだ。興味のある有名人ほど、その私生活まで知りたくなる。人間なら誰もが持っている、そういった覗き根性が消えない限り、彼らも消える事は無い。
製作: 2004年 米
監督: ポール・アバスカル
出演: コール・ハウザー / トム・サイズモア / ダニエル・ボールドウィン / デニス・ファリーナ / ロビン・タニー
発売日: 2006年8月4日 発売]]>
THE 有頂天ホテル
http://movrev.exblog.jp/3106671/
2006-08-18T19:50:00+09:00
2006-08-18T19:55:33+09:00
2006-08-18T19:50:46+09:00
movrev
斬り捨て御免
「笑いの大学」のような傑作を書ける三谷幸喜が、何故、これほど散漫でまとまりの無い脚本を書くのか?
演出家としての力量はハナから期待していないが、ワンシーンワンカットは只の自己満足にしか過ぎず、なんの表現にもなっていない。
それにしても、耳の大きい親子や、迷子のアヒル、ホテル探偵等の悪ふざけも、とても付いていけない。高名になりすぎて自分を失っているのではないか。
処女作「ラヂオの時間」を、またも超える事は出来なかった。
製作: 2006年 日
監督: 三谷幸喜
出演: 役所広司 / 松たか子 / 佐藤浩市 / 香取慎吾 / 篠原涼子 / 戸田恵子 / 生瀬勝久 / 麻生久美子 / YOU / オダギリジョー / 角野卓造 / 寺島進 / 浅野和之 / 近藤芳正 / 川平慈英 / 堀内敬子 / 梶原善 / 石井正則 / 原田美枝子 / 唐沢寿明 / 津川雅彦 / 伊東四朗 / 西田敏行
発売日: 2006年8月11日 発売]]>
サイレントヒル (番外編・劇場公開中作品)
http://movrev.exblog.jp/2903799/
2006-07-26T01:53:00+09:00
2006-08-22T19:35:38+09:00
2006-07-26T01:53:59+09:00
movrev
標準点クリア
どうも。movrevのムスメ、myuです。風邪でダウンしている父の代わりに書き込みさせていただきます!今回は番外編として現在公開中の作品、日米で大ヒットしたゲームの実写映画化「サイレントヒル」の感想です。
全米初登場1位という謳い文句に期待しすぎたせいでしょうか。正直、うーん…な出来栄え。物語の序盤は不気味な雰囲気に恐怖を掻き立てられ、それなりにドキドキハラハラ。でもその後、中弛み。ラストはホラー映画としてはちょっぴりパンチに欠け、物足りなさを感じました。モンスター映画ではなく、ホラー映画と言うからには、もう少しスプラッタ的な要素は控え、精神的にジワジワとくる、「サイレントヒル」特有の静かな恐怖感を重視して欲しかったなぁ。
とはいえ、ゲーム版「サイレントヒルシリーズ」の大ファンとしては、映画としての面白さより、「どれだけ原作の世界を再現できているか」が、評価の基準になってしまうわけですが、その点については文句なしの合格点です!サイレントヒルの街並みがほぼ完璧に描かれ、映像、CGの美しさも文句なし。ラジオのノイズ、サイレンの音と共に現れるお馴染みのクリーチャー達に至っては、溜め息が漏れるほどゲームのイメージそのものでした。バブルヘッドナースやレッドピラミッドが登場した時には、思わず感動、興奮!「正常な世界」から「異常な世界」へ侵食される様子も、巧みに表現されています。さすがにその辺は、ハリウッドの見事な仕事ぶり。監督がこのゲームの大ファン(らしい)というだけあります。でも、欲を言うと三角頭の登場シーンを、もっと増やして欲しかった。(笑)効果音やBGMの至る所にもゲームの音楽が使われていて、そこも嬉しい要素のひとつです。
ストーリーには、ゲームよりも現実味を出すために、映画オリジナルの設定も盛り込まれています。細かい事に目をつぶれば、ゲームのファンだからこそ楽しめる要素もあり、それなりに満足できるかも。腹の底から這い登ってくるようなあの独特の恐怖を臨場感たっぷりに味わう為に、映画館で観る価値は充分にあります。ゲームをやったことの無いひとは、ストーリーを掴みづらいかもしれませんが、一味違った恐怖を味わいたいなら、ぜひ。今後も、芸術性の高いホラー映画として、サイレントヒル2,3,とシリーズ化して欲しいものですね。
でもこの映画、PG-12ですが、もう少し年齢制限を上げた方がいいのでは…?
製作: 2006年 米
監督: クリストフ・ガンズ
出演: ラダ・ミッチェル /ショーン・ビーン /ローリー・ホールデン
劇場公開日 2006年7月8日]]>
クラッシュ
http://movrev.exblog.jp/2828493/
2006-07-17T22:17:00+09:00
2006-07-28T20:47:11+09:00
2006-07-17T22:17:37+09:00
movrev
観る価値アリ
アカデミー作品賞、脚本賞、編集賞。この受賞がなければ、こんなに地味で、真面目で、重い映画、誰も見ないのではないだろうか。アメリカの病理を真正面から描いた作品である。
9.11以降さらに複雑さを増した民族差別、同じ人種でも富者と貧者に差がありすぎる格差社会。簡単に銃が買えてしまう銃社会。偏見が暴走して悲劇が起こる。救いも幾つか用意されているが、善良だった若い警官の過失は、あまりにも切ない。
こういう真面目な映画が興行的にも成功して、レンタルDVDも人気が出るような世の中になって欲しいものだ。
製作: 2005年 米
監督: ポール・ハギス
出演: サンドラ・ブロック / ドン・チードル / マット・ディロン / ブレンダン・フレイザー / テレンス・ハワード / サンディ・ニュートン / ライアン・フィリップ
発売日: 2006年7月28日]]>
SAYURI
http://movrev.exblog.jp/2815794/
2006-07-16T15:38:00+09:00
2006-08-22T20:11:14+09:00
2006-07-16T14:53:30+09:00
movrev
標準点クリア
DVDは便利だ。日本語吹き替え&日本語字幕で見たので、この映画の最大の欠点である「言葉の違和感」が消え、画づくりの素晴らしさを堪能できた。さすがハリウッド映画、セットや照明、編集等に金がかかっている。時代考証もアメリカ映画にしては及第点。演出も撮影も上手い。
面白いのは、チャン・ツィイーとコン・リーのバトル。チャン・イーモウとの関係を知っている者たちにとっては余りにリアル。
それにしてもミシェル・ヨーも含めて、日本の芸者達を中国人に演じさせる神経はいかがなものか。もっとも日本人女優に適役がいるかと問われれば、残念ながら思い浮かばないのだが。。。
特筆したいのは桃井かおりの演技。助演女優賞を捧げたいぐらいの怪演に拍手。すでにハリウッドで実績のある渡辺謙や工藤夕貴がサエナイだけに、子役の大後寿々花と桃井かおりの頑張りが輝いた。
将来、大後寿々花がコン・リーの様な大女優になることを期待したい。(チャン・ツィイーのような人気女優ではなく、あくまでもコン・リーであることに注意)
製作: 2005年 米
監督: ロブ・マーシャル
出演: チャン・ツィイー / 渡辺謙 / ミシェル・ヨー / 役所広司 / 桃井かおり / 工藤夕貴 / コン・リー / 大後寿々花
発売日: 2006年7月5日]]>
カラオケ
http://movrev.exblog.jp/2815375/
2006-07-12T13:25:00+09:00
2006-07-16T15:39:13+09:00
2006-07-16T13:25:23+09:00
movrev
期待外れ
カラオケの生みの親・井上大佑の半生を描いたドラマということだが、カラオケの話はドラマの後半部で、なんとも中途半端な描き方。前半は安っぽいラブ・スーリーが延々と続く。
千昌夫の教訓めいた話や犬のドンベエなど、全てのエピソードが中途半端。それにしてもドンベエのモノローグは何のために入っていたのか? ワケガワカラナイ。
20世紀を変えた20人に選ばれた井上大祐の生涯。この素晴らしい素材をスタッフやキャストが下手くそな味付けで料理したことで、とんでもない駄作になってしまった。
なぜカラオケ開発のストーリーに絞れなかったのか。この部分は、意図的に曖昧にボカしている様な気がする。もしかしたら井上大祐のアイデアを盗んで大儲けしたカラオケ企業の圧力があったのではないか・・・と、妄想が膨らむ。
製作: 2005年 日
監督: 辻裕之
出演: 押尾学 / 吉岡美穂 / 宇崎竜童 / 室井滋 / 高田純次 / 千昌夫 / 間寛平 / 蟹江敬三
発売日: 2005年11月25日]]>
ハービー 機械じかけのキューピッド
http://movrev.exblog.jp/2817435/
2006-07-11T19:42:00+09:00
2006-07-16T22:33:11+09:00
2006-07-16T19:46:44+09:00
movrev
標準点クリア
まったく期待していなかったので、それなりに楽しめた。
主演のリンジー・ローハン は、世界各国で爆発的人気のセレブだそうだが、たいして魅力はない。
魅力的なのは感情を持った車のハービー(フォルクスワーゲン) 目(ライト)の動きで、巧く感情を表現しており、気に入らない人間にオイルを吹いたり、ホイールを飛ばしたり、けっこう笑える。マッド・ディロンのキザで嫌味なトップレーサーぶりも楽しめた。
監督: アンジェラ・ロビンソン
出演: リンジー・ローハン / マッド・ディロン / ジャスティン・ロング / マイケル・キートン / ブレッキン・メイヤー / ジル・リッチー / シュリル・ハインズ / ディーン・ジョーンズ / ミシェル・リー
発売日: 2005年12月21日 ]]>
オリバー・ツイスト
http://movrev.exblog.jp/2717721/
2006-07-08T22:59:59+09:00
2006-07-08T22:59:59+09:00
2006-07-05T21:13:27+09:00
movrev
期待外れ
画づくりの素晴らしさは文句なし。監督も美術もカメラマンも、時代の雰囲気を再現することに力を尽くしている。その点は評価できるのだが・・・
何より納得できないのは、登場人物の描き方が余りにも平板すぎること。極悪非道の男と、お金持ちの善人夫婦。最後には、悪は滅び、善は栄えて、純粋で素直なオリバーツイストは目出度しメデタシお金持ちのボンボンに。まるで幼児向けの絵本の様なストーリー。オスギは一体どこに感動したのだろうか?
波乱万丈の生涯を生きてきた巨匠ポランスキーだけに、こういう単純でストレートな物語を大真面目に描きかったのかもしれない。
製作: 2005年 仏・英・チェコ
監督: ロマン・ポランスキー
出演: バーニー・クラーク / ベン・キングズレー / ハリー・イーデン / ジェイミー・フォアマン / エドワード・ハードウィック / マーク・ストロング / リアン・ロウ
発売日: 2006年6月30日 発売]]>
パニック・フライト
http://movrev.exblog.jp/2717802/
2006-07-04T21:19:00+09:00
2006-08-18T20:34:32+09:00
2006-07-05T21:19:56+09:00
movrev
標準点クリア
「フライトプラン」の二番煎じのような映画であるが、結構楽しめた。脚本・演出とも手堅くまとめられており、退屈させない。機内でのサスペンスと並行して進むテロリストたちのホテル攻撃計画も良く練られている。細かい部分での作り込みもシッカリしており、説得力がある。
監督は「エルム街の悪夢」や「スクリーム」の ウェス・クレイヴン。さすがにツボを心得ている。有名俳優も出ないし劇場公開作でもないが、借りても損はしないDVDである。
製作: 2005年 米
監督: ウェス・クレイヴン
出演: レイチェル・マクアダムス / キリアン・マーフィ / ブライアン・コックス
発売日: 2006年6月23日 発売]]>
TSUNAMI(酷評御免)
http://movrev.exblog.jp/2689869/
2006-07-02T23:35:00+09:00
2006-07-04T22:33:05+09:00
2006-07-02T23:35:33+09:00
movrev
斬り捨て御免
レンタルビデオを選ぶ際、「無名の映画ならばアメリカ映画以外を選ぶ」という原則がある。なぜなら、アメリカ映画の場合、玉石混交で、どうしょうもないクズ映画も数多く輸入されているが、その他の国の場合、それなりの作品でないと輸入されないからだ。(ちなみに、最近では韓国映画がアメリカ映画のようになってしまい、どんな駄作でも輸入されるので注意が必要だ。)
さて、この「TSUNAMI」であるが、ドイツ映画なので、それほどヒドイ作品は輸入しないだろうと考えたのだが、まったくアテが外れた。三流のアメリカ映画並みの劣悪な出来である。
例えば、右側の画にある豪華客船なんて全く出て来ない。映画の中で、津波に翻弄されるのは豪華客船ではなくて大型コンテナ船。このシーンを見て驚いた。船のブリッジから見たカットでは、大波で積み荷のコンテナが崩れて海に落ちているのに、直後の大波と船の俯瞰カットでは、船が大きく傾いているのに、コンテナは全くビクともせずに貼り付いているのだ。まったく素人以下の演出・編集である。さらに津波の映画なのに、最後は意味のない派手な銃撃戦とかあって、もう無茶苦茶。
こんなロクデモナイ映画を輸入し、詐欺的なジャケットを作って売ろうとする販売元の姿勢を疑う。ポリシーのない輸入・販売会社がポリシーのない映画製作者たちが作った駄作を買って売る。その典型の様なDVDであった。
製作: 2005年 独
監督: ヴィンフリート・エルスナー
出演: クリスティアン・エリック・キーリンク / アニヤ・クナウアー / ダン・ファン・フーゼン / ズザンネ・ホス / ラウラ・メッシング / チャーリー・リン
発売日: 2006年6月2日 発売]]>
ファイナル・カット
http://movrev.exblog.jp/2661870/
2006-06-30T23:52:00+09:00
2006-07-01T23:09:44+09:00
2006-06-29T23:52:37+09:00
movrev
期待外れ
アップルのプロ向けビデオ編集ソフトの名前が「ファイナル・カット」だが、この映画でのロビン・ウィリアムズもプロの編集者。だが編集するのは映画ではなく、脳に埋め込んだチップに記録された故人の生涯。追悼会で流すために、醜い部分は全て消去し、偽善的な追悼映像を制作する。
なんともユニークな発想だが、幾ら何でも無理が多すぎる。ストーリー的にも無理を重ねて、後半はワケノワカラナイ展開となった。
面白かったのは、巨大な編集システム。近未来的なノンリニア編集機なのだが、外装やキーボードは全て木製で超レトロ。脚本や演出よりも大道具や小道具に感心した。
製作:2005年 米
監督:オマール・ナイーム
出演:ロビン・ウィリアムズ/ミラ・ソルヴィーノ/ジム・カヴィーゼル/ミミ・カジク
発売日:2006年6月21日]]>
シン・シティ
http://movrev.exblog.jp/2661837/
2006-06-29T23:50:00+09:00
2006-07-05T21:09:04+09:00
2006-06-29T23:50:35+09:00
movrev
期待外れ
「キル・ビル」を面白いと感じる人には、きっと面白い映画なのだろう。残念ながら評者の感性には合わない。至る所で生理的な不快感を覚えてしまう。とくに日本刀を振り回す殺人兵器ミホは見るに耐えない。
モノクロ基調の映像は、独特の雰囲気を醸し出してはいるが、全編ハイコントラストなので目が疲れてしまう。アメコミ・ファンには堪らない一作なのだろうが、正統派?の映画マニアには、かなりシンドイ映画であった。
製作:2005年 米
監督:ロバート・ロドリゲス&フランク・ミラー(監督・脚本)
クエンティン・タランティーノ(特別監督)
出演:ブルース・ウィリス/ミッキー・ローク/クライヴ・オーウェン/ジェシカ・アルバ/ベニチオ・デル・トロ/イライジャ・ウッド/ジョッシュ・ハートネット
発売日:2006年6月23日
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ALWAYS 三丁目の夕日
http://movrev.exblog.jp/2582008/
2006-06-25T22:38:00+09:00
2006-08-22T20:14:53+09:00
2006-06-21T22:38:36+09:00
movrev
観る価値アリ
日テレ紐付きの「日本アカデミー賞」で、日テレが製作した映画が各賞を総ナメするのって、どうなの? とか、どうせ新横浜の「ラーメン博物館」を真似たノスタルジー映画だろ。なんて先入観を持ってDVDを観たのだが・・・・マイリマシタ。
さすがVFXを知り尽くした白組の山崎貴、トップシーンのゴム巻き飛行機、淳之介の書いた未来小説の映像化、そして東京タワーや路面電車など昭和33年の街並みなど、これほど情感を持ったCGの使い方は、世界初ではないだろうか。素晴らしいの一言に尽きる。
以前、「四日間の奇蹟」で酷評した吉岡秀隆も、この映画ではパーフェクト。名優渥美清や田中邦衛との共演、倉本聰や山田洋次との長年の仕事の経験が遺憾なく発揮された。
ツボをくすぐる脚本も良く出来ている。ちりばめられたエピソードが巧みに絡み合い、どこにも破綻がない。例えば空襲で妻と娘を奪われた三浦友和のクリスマスでの役割など、妙に納得させられる展開で、まったく白々しさがない。通常なら白けてしまうエピソードが、なぜこれほどまでに自然に調和しているのか。スタッフやキャストの努力の賜物であろう。
構成力、演出力、役者たちの演技力、そして高度なVFX技術、2005年度劇場映画ベストワンを認めざるをえない傑作である。
製作:2005年 日
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希/もたいまさこ/三浦友和/薬師丸ひろ子/須賀健太/小清水一揮/
発売日:2006年6月9日]]>
ロード・オブ・ウォー
http://movrev.exblog.jp/2548501/
2006-06-18T17:08:00+09:00
2006-07-17T12:48:28+09:00
2006-06-18T17:08:14+09:00
movrev
観る価値アリ
ニコラス・ケイジが「死の商人」を演じるということで、アメリカ映画にありがちな脳天気な薄っぺら映画かと思いきや、冒頭の銃弾の製造から運搬、戦闘までをCGで描いたタイトルバックに圧倒された。ここ数年でも最高ランクのタイトルバックだ。ここだけでも「観る価値あり」
これは、もしかして・・・期待が高まったが、ストーリー展開は凡庸で少しガッカリする。しかし、ニコラス・ケイジがイーサン・ホークに捕まった辺りからスタッフがこの映画に込めたメッセージが明らかになり、俄然面白くなった。
監督は「ガタカ」「シモーヌ」の アンドリュー・ニコル。「トゥルーマン・ショー」や「ターミナル」の脚本も担当している。なるほど社会的なテーマをエンターテイメントに仕上げる名人だ。演出力という点ではイマイチだが、その気骨ある挑戦に拍手を贈りたい。
監督は語っている。「アメリカでの資金調達は、イラク戦争勃発の1週間前に脚本が提出されたというタイミングによってさらに困難なものとなった。」なるほどハリウッド・メジャーのタイトルが付いていない訳だ。この映画は、アメリカの資本がまったく入っていない。だからこそ、本当の「死の商人」は誰かという真実が描けたのだ。
日本も国連の常任理事国になりたいようだが、この映画を見ると、常任理事国=武器輸出で儲ける権利の取得かと思えてくる。こんな時代だからこそ、この映画のテーマ性は貴重である。
製作:2005年 米
監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ/イーサン・ホーク/ジャレッド・レト/ブリジット・モイナハン/イアン・ホルム
発売日:2006年6月9日]]>
ディック&ジェーン (2005年度製作版)
http://movrev.exblog.jp/2503394/
2006-06-14T00:40:00+09:00
2006-06-19T23:22:59+09:00
2006-06-14T00:40:28+09:00
movrev
期待外れ
久々にジム・キャリーらしいベタベタの悪乗りコメディ。今回は製作も兼ねているので、ジム・キャリーの思うがままの映画となった。だから面白い? だから面白くない? 評価は二分されると思うが、評者はあまり面白いとは思わなかった。
彼独特のギャグは嫌いではないのだが、この映画の場合、そのジム・キャリーらしさがストーリー運びの邪魔になっている。
ストーリーは、それなりに面白いのだから、余計な遊びを入れずに、もっと正統派の笑いを追求して欲しかった。
ハリウッド映画に、もうビリー・ワイルダーの様なコメディの巨匠は登場しないのだろうか。
製作:2005年 米
監督:ティーン・パリソット
出演:ジム・キャリー/ティア・レオーニ/アレック・ボールドウィン
発売日:2006年6月7日]]>
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