2006年 04月 15日
ライフ・イズ・ミラクル
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評価:☆☆☆
オモチャ箱をひっくり返したような作品。その夥しい量のオモチャを楽しめるかどうかで、この映画への評価は分かれるだろう。評者の感想は「ちょっと詰め込み過ぎ」
そこが、この監督の魅力だと言われればそれまでだが、散漫さが映画に難解さを与え、マニアではない普通の観客を拒んでいるように思える。
それでも映像イメージの構築力には感嘆する。鉄道、トンネル、レール自動車?、民家の食卓やテラスを兼ねた駅のホーム、手動のトロッコ、ベッドでの浮遊シーン、失恋したロバ等々。
鮮烈だが、どこか滑稽で哀しい。そのイマジネーションの豊富さに圧倒される。この部分は☆☆☆☆☆
反面、監督の趣味を観客に押し付けているところが気にかかる。例えば、レールの上のコカインを吸いながらの馬鹿騒ぎ。携帯電話を聞きながらトンネルでマスをかく軍人、ロケットランチャーを逆さに撃つ大男。極めて趣味的な音楽の使い方。エミール・クストリッツァの熱狂的なファンには、そこがたまらないのだろうか、ちょっと付いていけないところも多い。
内戦の最中でのルカとサバーハの愛の逃避行が、よく描かれているだけに、余計な遊びの部分を、もっと削ぎ落とした方が良かったのではないだろうか。。。
製作:2004年 仏・セルビア=モンテネグロ
監督:エミール・クストリッツァ
出演:スラブコ・スティマチ/ナターシャ・ソラック/ヴェスナ・トリヴァリッチ/ヴク・コスティッチ/アレクサンダル・ベルチュク
発売日:2006年4月5日
オモチャ箱をひっくり返したような作品。その夥しい量のオモチャを楽しめるかどうかで、この映画への評価は分かれるだろう。評者の感想は「ちょっと詰め込み過ぎ」
そこが、この監督の魅力だと言われればそれまでだが、散漫さが映画に難解さを与え、マニアではない普通の観客を拒んでいるように思える。
それでも映像イメージの構築力には感嘆する。鉄道、トンネル、レール自動車?、民家の食卓やテラスを兼ねた駅のホーム、手動のトロッコ、ベッドでの浮遊シーン、失恋したロバ等々。
鮮烈だが、どこか滑稽で哀しい。そのイマジネーションの豊富さに圧倒される。この部分は☆☆☆☆☆
反面、監督の趣味を観客に押し付けているところが気にかかる。例えば、レールの上のコカインを吸いながらの馬鹿騒ぎ。携帯電話を聞きながらトンネルでマスをかく軍人、ロケットランチャーを逆さに撃つ大男。極めて趣味的な音楽の使い方。エミール・クストリッツァの熱狂的なファンには、そこがたまらないのだろうか、ちょっと付いていけないところも多い。
内戦の最中でのルカとサバーハの愛の逃避行が、よく描かれているだけに、余計な遊びの部分を、もっと削ぎ落とした方が良かったのではないだろうか。。。
製作:2004年 仏・セルビア=モンテネグロ
監督:エミール・クストリッツァ
出演:スラブコ・スティマチ/ナターシャ・ソラック/ヴェスナ・トリヴァリッチ/ヴク・コスティッチ/アレクサンダル・ベルチュク
発売日:2006年4月5日
by movrev
| 2006-04-15 18:12
| 観る価値アリ